追憶の銀河線
 最終日の章 / 前編
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 BGMはゴダイゴの歌った銀河鉄道999のテーマだった、ふるさと銀河線の最終列車が些か強すぎる涙雨に送られて置戸駅を出発していく、感極まり涙を流す人、無言でただ手を振る人、言いようの知れぬ虚脱感に蝕まれつつ立ち尽くす人、ここで私は様々な人間模様を見た。
 あの夜から早くも3ヶ月が経過しようとしている日、何となくだが初めて冷静に写真を見返せる日が来たように思う、何となく心の整理が付いたというか・・・、それは路線を失った悔しさとか無念さだとかそんな社会的な感情ではなく、ただひたすらに『もっと上手い撮り方があったはずだ』という自責の念が薄まった事を意味した、つまり、銀河線の撮影で経験した後悔が自分の一部になったと実感したことだった。

 改めて自分の撮った画を並べてみるとやはり目につくのは己の未熟さばかり、あの場の臨場感や空気感と言った物を何一つ伝えられそうにないと思う、ただ、やはりこれらの写真を公開し見てくれた人々の心に銀河線の残照が残る事を期待したい、失われたモノへのレクイエムは記憶を伝えていく事だと信じている、もしここに鐵路が再生する奇跡がいつの日かあるとしたら、その時のためにこの記憶を伝えていこうと思う。