- 2010年1月27日 22:00
- 夜行列車

函館本線 函館駅 撮影 平成22年1月
一瞬の静寂。
駅の中で体験するこの瞬間が好きです。
ホームに響くのは電源車のエキゾーストと電気機関車のブロアー音。
そして、軽やかな発車のベルが流れていく。
『8番ホームご注意ください 列車が発車します』
連絡船の時代からカーブした構造の函館駅はホーム助役の振る旗が見えにくい。
身を乗り出して車掌が見つめる先。
小さく揺れる青いカンテラがあった。
ゾクッとするような
映画のような
そんなシーンが静かに展開する。
車掌が無線機で何事かを喋っている。
やや遅れて、甲高い機関車の汽笛。
重々しい音を残して列車が出て行く。
ミルクの様に滑らかな加速ですべる様に。

降りしきる雪の中、列車はホームを離れた。
降りしきる雪の中、ボンヤリとテールランプが滲む。
降りしきる雪の中、私はホームでそれを見送っていた。
さぁ急げ。夜を越えて。
1000kmの道のりを越えて。
帝都へ。
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